『さらば国分寺書店のオババ』のこと
かつて、昭和軽薄体と呼ばれる文体がありましてね。「ありましてね」なんていいましたが、巷にあふれるエッセイなんかでフツーに見かけるアレですよアレ。(まさにこういう↑感じの文体です)そのはしりともいえるのが、この椎名誠『さら […]
はじめまして。
8月末から北堀江店で、箱主として参加いたしました。フリーランスのコピーライターとして仕事をしています。屋号の「EL TOPO BOOKS」は、大好きな映画のタイトルから拝借したものです。アレハンドロ・ホドロフスキーという […]
私もおんなじところがとても好きです。
この一節、天才的に美しいですよね。
僕の父はアルコール依存症でした。 凝り性で寡黙、基本やさしい人でしたが、時々すべてを捨てようと蒸発を企てたり、2度ほど自殺未遂までしました。 ヒステリックで独善的な母は、そのことで大層心を乱し、僕ら兄弟にもその事を熱心に吹聴しましたが、僕は父の抱く破滅と恍惚を行ったり来たりするような人生を、それほど暗いもののように感じていませんでした。 この作品を読んだとき、たぶん僕は20代の後半くらいで、当時父は病院や断酒会を出たり入ったりしてた頃と思います。同じように破滅と恍惚を行ったり来たりするこの本の主人公に、感情移入したような記憶があります。 とはいえ、僕は破滅はイヤなので、お酒は楽しく嗜む程度に、恍惚は別の手段で得ようと心掛けています。
それは・・・感情移入も並大抵じゃないですね。 ぼく自身、酒は大好きで毎日のように飲んでいますが(笑)、大好きな気持ちと同じくらい酒は「怖い」とも思っています。
はじめまして。 アキラさんの書かれる文章、とても好きです。 「生きるために生きる」 その言葉を確かめたくなって、未読だったこの本を手に取り、惹きこまれて読みました。 私の父もお酒が大好きな人でした。外で飲んで、陽気になって人を連れ帰っては、自分は先に寝てしまうようなw 私自身は、体質的にあまり飲めませんが、飲んでいる人が、殻を脱いで幸せそうになる様子を羨ましく思うことがあります。 とはいえ、この主人公のような飲み方に賛同はできないながら、なぜか愛おしくなるのは、形はどうあれ、人はみな何かに依存してしか生きることができない弱いもの、それが人間なんだな、と。 「生きるために生きる」 シンプルだけど素晴らしいこと。 まさにそうですね。 苦悩も喜びも抱えながら、この世を共にできる人たちと一緒にやっていけたらと思います。
わぁ・・・なんてうれしいコメント。ありがとうございます◎ 酔うと陽気になって人を連れて帰って来たのに先に寝てしまうお父様、なんだかかわいいですね。家族にとっては、迷惑な話かもしれませんが(笑)。昔はそんな「陽気な酔っ払いお父さん」がけっこうあちこちにいたような気がするけど、最近はあまりそういう話を聞くことも減りましたね。