なんなん
堺本店 ことのは書店 なんなん

ウサギ年、A型、おとめ座。食べることが好きです。
小学生の頃、図書室は、ほっと息ができる場所だったし、今でも本が並んでいる場所に、なんとも言えない心地よさを感じます。
子育てをきっかけに絵本の世界にはまり、小学校図書館司書や読み聞かせボランティアをしてきましたが、「娘である自分」「母である自分」「妻である自分」など、自分の肩書きが誰かの何かであることに疑問や不安を持つようになった40代半ばから様々な仕事を経験し、50歳の転職が人生で大きな転換となりました。その後、縁あって「シェア型書店HONBAKO」の立上げに参加、店長として本のお仕事に戻って来ることになりました。HONBAKOでは、本、人を通して、人生を噛みしめています。

名刺代わりの10冊

  • ・求めない /加島祥造
  • ・ザガズー /クェンティン・ブレイク
  • ・100万回生きたねこ/佐野洋子
  • ・精霊の守人/上橋菜穂子
  • ・西の魔女が死んだ /梨木香歩
  • ・博士の愛した数式 /小川洋子
  • ・舟を編む /三浦しをん
  • ・恋愛中毒 /山本文緒
  • ・傲慢と善良 /辻村深月
  • ・私の知る花 /町田そのこ

いい奥さん、やめました


24歳で高校の同級生と結婚、男の子と女の子を授かり、下の子が幼稚園にはいるまで専業主婦として、過ごしました。

子育て中は、忙しくて、悩ましくて、感動的で。
世界はとても狭かったけれど、それはそれで、かけがえのない時間でした。
そういえば、絵本の魅力を知ったのもこの時期。

「〇〇の奥さん」「△△のお母さん」
その肩書きに何の疑問も持たなかったし、(この時点で考えていた)いい奥さん、いい母親になることが自分の存在意義だったように思います。

今では笑いネタにできるけれど、当時、旦那さんが求めていた「いい奥さん」に応えるべく、我が家には変な習慣がいくつもありました。

・お風呂上りに、バスタオ...

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コメント 10件

  1. 末広文庫 なぎら 2025.09.28

    昔があって今がある、そして新しい価値観を知る度にバージョンアップする私達。 面白くて楽しすぎますね✨

    1. ことのは書店 なんなん 2025.09.28

      昔の基盤があってこそ、バージョンアップされるんですよね🥹 面白くて楽しい✨まさにです♪

  2. ぽんぽこ書店 なっちゃん 2025.09.28

    私も自由な父、そんな父に合わせる母を見てきてすごく窮屈に感じていました。 母はもっと楽にしたらいいし、何も会わせる必要は無いのに! そんなことも気にせず自由な父。笑 けど私も彼氏ができた時、めっちゃ張り切って料理作ってました😂 私もどこかで「いい彼女」になろうとしてたのかな?、 家族の形は色々あるからこそ答えが無くて、 おもしろいな〜と思います! 私はそんな周りとはだいぶ違う自由すぎる家族がずっと大好きです!

    1. ことのは書店 なんなん 2025.09.28

      好きな人にお料理したくなる気持ち、わかります✨ たぶんそれは、「いい彼女」になろうとしていたというか、「喜んでもらえると嬉しい自分」だったのかな、と思います。 自由なお父さん(笑)、それに合わせているお母さん、家族が大好きななっちゃん…それぞれの正義が噛み合って、とっても魅力的なカタチだなぁと感じています😊

  3. さやねこ書房 はにゃ 2025.09.29

    こんばんは。 私にも同じような経験がたくさんあります。 こうじゃなきゃいけない こうであらねばならない そういうふうに自分で自分を縛って周りに尽くしてしまっていたのは、ことのはさんが真面目で愛情深い方だからなんだろうなと思います。 察する能力が高くて気遣い上手だからこそ、率先して行動に移してしまう。 そうすると周りは心地よいから甘えてしまいますよね。 自分が勝手に色々先回りしてやりすぎるせいで、相手を無力化させてしまってのは自分自身なんだと後から気付いたりしますよね。 そういう経験をしてたどり着いた「今」だからこその思考の柔軟性・視野の広さ・人間力をことのはさんから感じるなぁといつも思っております。

    1. ことのは書店 なんなん 2025.09.29

      ありがとうございます✨  「自分が先回りすることで、相手を無力化させてしまう」確かにそうですよね。心あたりが山ほどw はにゃさんに過大評価いただいている気がしますが、それを経てのいま、少しでも前に進めているなら嬉しいです🥹

  4. ぼくも書店 まきたこういち 2025.09.29

    歯みがきのエピソード、いつもネタにしてすみません😆 あまりに奇想天外なのでついw 19で家を出るまでの僕のテーマは、「あんたのため」という母親の呪いやコントロールから逃れるための戦いであったように思います。 僕にとってのこの「呪い」が、母にとってはそのまま「愛」であるから難しんですよね。 自分も子どもを授かり、その「愛」を注ぐ側になってはじめて、その容易でなさを実感しました。 ちなみにですが、それほど自由ではないですよ。 「絶対につかまるもんか」とは思ってますが、それも少しずつ変わってきました。

    1. ことのは書店 なんなん 2025.09.29

      こちら側から見たら「愛」 反対側から見たら「呪縛」 これは、親子だけでなく、恋人、夫婦、友人…あらゆる人間関係や事象に言えるのかもしれません。 小説にも、一つの物語が語り手と視点が変わることで全然違うお話になる…というのがありますよね。まさにナラティブ。 牧田さんが自由なのかどうかについても、そのあたりに答があるのかもw

  5. EL TOPO BOOKS アキラさん 2025.09.29

    「いい奥さん時代」の変な習慣、なかなかすごいですね(笑)。 でも、それを「変な習慣」とふりかえって笑い話にできるようになったのは、すてきなことだと思います。 世の中にはそれを変だと感じながらも受け容れ続けていたり、変なのかどうか客観視することもできず惰性で縛られてしまっていたりする人も、たくさんいるのかもしれません。

    1. ことのは書店 なんなん 2025.09.29

      なかなかすごいでしょう? 笑い話にできるようになったのは、 価値観を広げるきっかけとなる 「本」「人」「場所」 に巡りあったからかな、と思います。   そして、まだまだ伸びしろアリと楽しみにしています😇

◇HONBAKO STORY◇

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