やまさきせつこ
堺本店 ここすこ文庫 やまさきせつこ

堺本店で ここすこ文庫 の箱主をしています。おもにケアに関する本と趣味の本を置いています。
大阪府堺市で対人援助職のための相談所Big Beansの代表をしています。
長年、精神科で作業療法士として働いていました。まちの保健室的な活動がしたくて、HONBAKOのお店番で皆さんのちょっとした気がかりをお聞きするような活動を継続しています。
HONBAKOのお店番やビブリオトーク茶会(読書会)、ワークショップなどもしていますので、皆さんとリアルでもお会いしてお話できるのを楽しみにしてます。

名刺代わりの10冊

  • ✳︎ケアの本質 ミルトン・メイヤロフ
  • ✳︎精霊の守り人 上橋奈緒子
  • ✳︎世界の終わりとハードボイルドワンダーランド 村上春樹
  • ✳︎錦秋 宮本輝
  • ✳︎ラブレター 岩井俊二
  • ✳︎ラスト・クリスマス: 15歳・愛と生命のメモリー マリ ブラディ
  • ✳︎あなたの話はなぜ「通じない」のか 山田ズーニー
  • ✳︎援助者の援助 村田久行
  • ✳︎まずはケアの話から始めよう 山崎勢津子

読読本シリーズ ~その3 芋づる式読書~

こちらの投稿は[あと27時間]、salonメンバー以外の方にもお読みいただけます。
あなたの人生は偶然が支配し、
この世界は成り行きの産物である。
成功や失敗も、進化も歴史も、
小さな偶然の積み重ねに左右されている。

なのに、なぜ私たちはそこに
理由や目的、秩序があると信じてしまうのか?
このような世界を生きることに、
どんな意味があるのだろうか?

ー「偶然」はどのようにあなたをつくるのか ブライアン・クラース
※1

忙しい時に限って、図書館から「予約していた本が届きましたよ」とメールが来ます。
冒頭に引用した本と同時にもう一冊 感覚史入門 ※2 が届きました。
これって嫌がらせですか?

いや、冗談です(笑)。

この「偶然はどのように…」の本は、いつ、どんなきっかけで予約したんだっけ?と思っていたのですが、表紙を見た時に「もしかして」と思いました。
少し前に二回ほど投稿でご紹介した 急に具合が悪くなる ※3という本の中で繰り返し出てくる“偶然に関する考察”の影響では!?と。

【“偶然”に興味が湧く】
病や事故を含め、ひとは理不尽な目に遭った時「なぜ自分の身にこんなことが起きるのか…」とその“偶然”を呪いたくなります。その時に“偶然”というものについて、思いを巡らさずにはいられないのではないかと思います。
一方で、幸運な偶然というものも存在します。「あの時、あの電車に乗らなければ、今頃は〇〇なはず…」は良い結果の時にも悪い結果の時にも用いられます。

HONBAKOを知ったのも、かかりつけのクリニックの待ち合いのテレビでHONBAKOが取り上げられていたのを目にしたからで
・私が花粉症でなければ…
・スギ花粉の時期にHONBAKOの取材が放映されていなければ…
・あの日、あの時間、クリニックに行ってなければ…
・待ち合いのテレビの正面に座っていなければ…
・そもそもテレビが別番組をかけていれば…
と、それこそHONBAKOに出会わない確率はごまんとあったわけです。
が、出会っちゃったんですね。幸運なことに。

前回の投稿で、本の探しかた、選びかた、買いかた ※4を書きましたが、一冊の本との出会いもこの“偶然”に依るところが大きいですよね。

この偶然はスピリチュアル界隈で取り上げられることが多いですが 急に具合が悪くなる を読んだことで、一度、学者が唱える「偶然」についてきちんと知りたいなぁと思っていたところに「偶然はどのように…」の本を何かで見かけて、図書館に予約するに至ったんだと思います(これもまた偶然ですね)。

【芋づる式読書】
今みたいにインターネットがなかった頃、読むものが手元にない時、辞書や辞典を読む子どもでした。辞書で目当ての単語を調べると、そこに「〇〇の項目参照」みたいなことが書いてあって、そこを読むとまた文末に「△△の項目参照」みたいなことが書いてあるのでそっちにジャンプして…という遊びを繰り返していました。
今でいうネットサーフィンのはしりですね(笑)。

おとなになってからは本の巻末や論文の最後にある参考文献や引用文献に惹かれて、図書館で予約したり、文献を取り寄せたりして読む、いわゆる芋づる式読書をしていました(今もしています)。これもまた偶然をたどっていくような読書の仕方なのかなと思います。

冒頭で紹介した「偶然はどのように…」の袖部分を見ると、なんと著者は国際政治学者だそうです!
ますます興味深い!
そして他の著書として「なぜ悪人が上に立つのか」というタイトルの本があるそうで、こっちもすごく興味深い!

まあ、こんな風にして、読みたい本がずるずると芋づる式に増えていきます。えらいこっちゃ。
まずは手元にやって来た2冊を読まないとね。

冒頭で引用したのは表紙の袖に書いてあった文章なので、本文をまだ一行も読んでいないのにこんなにグダグダ書きましたが、読んで面白かったらまたちゃんとご紹介します。

【よんどく本】
読読本(よんどく)本って何?という方は、こちらの記事をご覧ください(造語です)。
 読読本シリーズ~その1 世界はそれをAIと呼ぶんだぜ~ https://x.gd/Qrx45

※1 「偶然」はどのようにあなたをつくるのか すべてが影響し合う複雑なこの世界を生きることの意味:ブライアン・クラース,東洋経済新聞社.2025 https://str.toyokeizai.net/books/9784492048115/
※2 感覚史入門 なぜプラスチックを「清潔」に感じるのか:久野愛,平凡社.2025 https://www.heibonsha.co.jp/book/b669948.html
※3 急に具合が悪くなる:宮野真生子、磯野真穂,晶文社.2019
※4 salon内関連記事(ここすこ文庫)「本の探しかた、選びかた、買いかた」 https://x.gd/jNL5C

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