りつこ
堺本店 昨日文庫 りつこ

今日を頑張り、明日を期待し、歩んで来たこれまでの人生
ようやっとここまできた今、過ぎた日のことがどうにも気になります。
自分が歩いた道の脇にあったはずのモノ、自分の足が踏みつけてしまったモノ、忘れてしまったコト、遠くにいったひとのこと。
記憶を探りゆるり向き合い、さぁ、これからの生き方を、さてどうしましょうか…。

HONBAKO堺本店のすぐ近くで、お出汁の美味しいごはん処を営んでいます。
本店にお越しの際は是非お立ち寄りいただけたら幸いです。とPRも忘れずに(笑)

名刺代わりの10冊

  • すべての白いものたちの /ハン・ガン
  • 少年が来る /ハン・ガン
  • 別れを告げない /ハン・ガン
  • 空と風と星と詩 /尹東柱
  • 倚りかからず /茨木のり子
  • 新しい人よ眼ざめよ /大江健三郎
  • 春の雪 /三島由紀夫
  • けものたちは故郷をめざす /安部公房
  • コンビニ人間 /村田 沙耶香
  • 西の魔女が死んだ /梨木香歩
  • いちご同盟 /三田誠広

『ギリシャ語の時間』 ハン・ガン

ときどき、不思議に感じませんか。私たちの体にまぶたと唇があるということを。それが、ときには外から封じられたり中から固く閉ざされたりもするということを。私が「中動態」という概念を知ったのは、この、ハン・ガンの『ギリシャ語の時間』でした。翻訳者の斎藤真理子氏はあとがきで、國分功一郎氏の『中動態の世界』にも触れています。物語の核心に違いないのです。では、”中動態”ってなに?帯に添えられたハン・ガンの言葉。”この本は、生きていくということに対する、私の最も明るい答え”ここにヒントがあると思いました。なるほど、そうかもしれない。能動でも受け身でもない第三の態によって人は蘇生し再起もし得る。なぜなら、中...

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コメント 2件

  1. ここすこ文庫 やまさきせつこ 2026.01.08

    りつこさんの岩おこし本はハン・ガンさんの作品だったんですね! そこと中動態がつながっていたとは!面白い✨ 「分かりました」という言葉は『分かったから、それ以上それについて話さなくていい』というメッセージになる…そんなことをどこかで内田樹さんが書かれていたのを思い出しました。 「分かります」と共感を示すことがある種の暴力にもなり得る、というのは何とも皮肉なものですが、ここに孤独の本質があるような気がします。 りつこさんが紹介してくださった「ギリシャ語の時間」、読んでみたくなりました。 ここに来ると、読みたい本が増えて仕方がない(笑)。どうしようw

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    1. 昨日文庫 りつこ 2026.01.09

      言葉は人の糧にも毒にもなります。 分かる”ことが、そんなに簡単なことではないからこそ、双方が謙虚でありたいですね。 中動態なるものを知り、言葉が含み持つ可能性をあらためて感じることができました。 そしてこの作品の一つの鍵をあけられたことが嬉しくてたまりません^ ^ せつこさん、ありがとうございました♪

      返信

『スイマーズ』ジュリー・オオツカ

幼い記憶に残る街並みは、少しずつ変化して、何十年も経つと元の形のひとかけらも残っていない。あったはずの家々や、人々、営み、それらを覆い、上書きされた町に生きている。もう亡くなってしまったあの家のひと、錆びついた門、干から […]

傾斜

歳をとるのは素敵なことですそうじゃないですか?忘れっぽいのは素敵なことです そうじゃないですか?悲しい記憶の数ばかり飽和の量より増えたなら忘れるよりほかないじゃありませんかと歌ったのは中島みゆき。高校生の頃、お小遣いをた […]

『菜食主義者』 ハン・ガン

暴力に抗うことすらできずに、その力の及ばざる場所でそれでもなお生きようとした時、究極、人は植物になるのやも。生きることそのものの「原罪」を問われているようだ。この身体に、何がしかの生命が犠牲になって注がれるおぞましさ。ひ […]

利他のフィルター

人生は安寧でなどあるはずがない。 疑り深くそして非力であった私は、澄んだ瞳で健やかに笑う我が子を前に、それでも、何としてもこの子と、この世界にしがみつきたいと思いはじめた。 この安寧を、幸せを、どうしたら守れるのだろうか […]

はとぶえ

いつの頃からか自覚している。思考に段落をつけるように常に頭の中で文章化する癖。ああ。そういえば。あの、はとぶえ(※)コンクール。「よる」よるわたしがねているとおとうさんとおかあさんがかわいいかわいいといってふとんをかけま […]