シン
北堀江 こまいぬ文庫 シン

寅年生まれ。今は晴耕雨読でのんびりと生活しています。
歴史書や文化社会史を好んで読んでいる人です。

名刺代わりの10冊

  • 『イェサレムのアイヒマン』ハンナ・アレント
  • 『人間の条件』ハンナ・アレント
  • 『日本の歴史を読みなおす』網野義彦
  • 「消費社会の神話と構造』ジャン・ボードリヤール
  • 『生きのびるためのデザイン』ヴィクター・パパネック
  • 『美の歴史』ウンベルト・エーコ
  • 『君主論』マキアヴェリ
  • 『戦争論』クラウゼヴィッツ
  • 『いきの構造』九鬼周造
  • 『蝿の王』ウィリアム・ゴールディング

『女たちがつくってきたお酒の歴史』

前回のHONBAKO-北堀江ゆるやか読書会で紹介した一冊を、今回補足として内容を紹介します。読書会では上手く要点を伝えきれなかった点を踏まえ、どのような視点で本書が構成されているのか整理しました。**********『女たちがつくってきたお酒の歴史』著者はお酒好きの女性で、お酒を飲むだけでなく、製法や歴史・文化を知りたくなってさまざまな一次資料・二次資料を辿りながら調査を進める中で、男性側の視点から書かれてきた史料が多いことに疑問を持ちました。そして、性別による偏りが史実の解釈にも影響しているのではないかと考え、女性の視点を軸に再編集しています。お酒・醸造歴史に関して一般的には女性が...

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コメント 4件

  1. ぼくも書店 まきたこういち 2025.11.26

    お酒が好きで、若い時分からけっこう飲んできましたが、味の違いがわかってません。わからないクセに話を聞くのが好きで、飲みながらいろいろ聞いたりラベルを見たりしますがすぐに忘れちゃいます(酔っ払ってるととくに😅) おなじ飲むでも、それが女性がつくってるって思うとちょっといいですね。 つくられた過程や背景を知ると(すぐに忘れちゃうとしても)味わいも変わるって気がするので、女がつくったよ、てのを飲んでみようと思います。

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    1. こまいぬ文庫 シン 2025.11.26

      わたしもアルコール弱いのに美味しいお酒を呑むのが大好きです😁 (わけあって断酒してますが・・・😢) 海外でも女性マスターブレンダーも多く誕生しているようですし、良いモノづくりにジェンダーは関係ないですよね。

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  2. 水なす文庫 かたやま 2025.11.27

    日本酒でいえば、奈良時代初頭に書かれた大隅国風土記には「口噛み酒」について記述があるとのことです。これは、生米を口中でくちゅくちゅと噛んで唾液で糖化させ、それを容器に吐き出してアルコール発酵させて醸す酒です。 なかでも巫女による口噛み酒は、神への供物として神聖視されていたようです。 奈良時代といえば、酒の司が設置されて酒造が国家事業として確立した時期ですが、以来、酒造りは大変な重労働なので、永らく男たちの仕事でした。(もちろん本書に書かれているように不浄観なども大きな要因なのでしょうが) そしてようやく近年になり、酒蔵の設備も近代化、合理化されてきて、そのおかげで女性の杜氏や蔵人も増えてきています。 昨今は飲み屋に行っても若い人で日本酒を好んで飲んでいるのは女性の方が多いですね。 日本酒は昨年、喜ばしくもユネスコ無形文化遺産に認定されました。 Sakeの深くて幅広い味わい、文化的な豊かさに世界が気付き始めています。 いまや日本酒の作り手、売り手、書き手、教え手、もちろん飲み手、あらゆる分野で女性が大活躍しています。 ジェンダーも国境も超えて酒縁が広がって行くのは、日本酒好きとしてうれしい限りです。

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    1. こまいぬ文庫 シン 2025.11.27

      こんばんは たしかに酒造りは重労働ですし、当時の技術では安全環境の維持は困難だったのは間違いないですよね。当時では避けられないことだったろうと思います。 一時は日本酒呑まない人が多かったですが、呑む人増えましたね。 日本酒も昔ながらの角打ちで呑んでいる女性も多いですし、オシャレに呑める日本酒バーとかも増えているのでウレシイ人多いだろうな😁

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