光の射すほうへ
「天日干しシリーズ」いいなぁと思って、倉庫の奥に押しこめた段ボール箱をゴソゴソ、端っこのめくれ上がったのーとぶっくを取り出しホコリをポンポン、懐かしくめくりましてパラパラ。なんてったって僕、中2くらいからギターを触りはじ […]
ケアのバトン ~その5 怪物と青い鳥~
幸福は人格である。ひとが外套を脱ぎすてるようにいつでも気楽にほかの幸福は脱ぎすてることのできる者が最も幸福な人である。しかし真の幸福は、彼はこれを捨て去らないし、捨て去ることもできない。彼の幸福は彼の生命と同じように彼自 […]
女を知りたい。
堺本店の『ゆるやか読書会』に参加された若い女性が、千早茜という作家を挙げ、「私には、女の欲望を描き続けているように思えます」そういった感想を述べられました。不勉強ながら、僕はその作家の名前だけ知っていて、読んだことはあり […]
ジョバンニから教わった
生まれて始めて映画館で観た映画が、「銀河鉄道の夜」でした。赤と青のネコが出てくるやつです(ちなみに赤がカムパネルラ、青がジョバンニ)。 夜の野原に突如現れる巨大な機関車、広大な宇宙をあてもなく進む列車のなか、独りぼっちの […]
『さらば国分寺書店のオババ』のこと
かつて、昭和軽薄体と呼ばれる文体がありましてね。「ありましてね」なんていいましたが、巷にあふれるエッセイなんかでフツーに見かけるアレですよアレ。(まさにこういう↑感じの文体です)そのはしりともいえるのが、この椎名誠『さら […]
えんぴつの墨
幼い頃は(も)、とても貧乏でした。家にテレビもなければゲームもなく、当然、同級生の話題にもついていけません。そんなある日、僕は1冊の本を学校の図書室で借りて帰って来ました。えんぴつが主人公の挿絵の入った本で、当時の僕にし […]
『今夜、すべてのバーで』のこと
若者の多くがそうであるように、いまよりもずっと若かった頃のぼくは、世の中に対して少し斜に構えていました。生きることとか、人生とか、そういうものと真っ直ぐに向き合うことは、なんだかかっこ悪いことのような気がしていたんでしょ […]
「陰キャラ」だったわたしが「可愛い」と言われるまで
目立ちたくない。華やかな人が怖い。わたしと友達になってくれる人なんて少ない。可愛いものなんてわたしには似合わない。わたしは綺麗にはなれない。わたしはそんな高校生でした。自分のことを好きになれなかった。本当は可愛いものが好 […]

