やまさきせつこ
堺本店 ここすこ文庫 やまさきせつこ

堺本店で ここすこ文庫 の箱主をしています。おもにケアに関する本と趣味の本を置いています。
大阪府堺市で対人援助職のための相談所Big Beansの代表をしています。
長年、精神科で作業療法士として働いていました。まちの保健室的な活動がしたくて、HONBAKOのお店番で皆さんのちょっとした気がかりをお聞きするような活動を継続しています。
HONBAKOのお店番やビブリオトーク茶会(読書会)、ワークショップなどもしていますので、皆さんとリアルでもお会いしてお話できるのを楽しみにしてます。

名刺代わりの10冊

  • ✳︎ケアの本質 ミルトン・メイヤロフ
  • ✳︎精霊の守り人 上橋奈緒子
  • ✳︎世界の終わりとハードボイルドワンダーランド 村上春樹
  • ✳︎錦秋 宮本輝
  • ✳︎ラブレター 岩井俊二
  • ✳︎ラスト・クリスマス: 15歳・愛と生命のメモリー マリ ブラディ
  • ✳︎あなたの話はなぜ「通じない」のか 山田ズーニー
  • ✳︎援助者の援助 村田久行
  • ✳︎まずはケアの話から始めよう 山崎勢津子

HONBAKO堺とスキップ


 今にも降り出しそうな空の下、JR百舌鳥駅で電車を降りる。HONBAKOまでの道のりを歩くために。
 ふと目をやると、通りの向こうで二人の女性がボランティアガイドに道を尋ねていた。『HONBAKOを探しているなら、案内するのになぁ』なんて思いつつ、その光景を眺めていたら、ガイドの人と目が合った。

あ。

その瞬間、その人が私に向けて、大きく手を振ってくれた。柔らかな笑顔で。
それはHONBAKO堺本店の箱主仲間・B藤さんだった。

こころがほわんとした。
ばったり出会って、通りの向こうからこんな風に親しげに手を振ってくれる人がいることに。

ここはもう私のホームタウンだ
そんなワードがここ...

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コメント 2件

  1. ことのは書店 なんなん 2025.10.05

    「ホームタウン」の響き、いいなぁ、と改めてその意味を調べてみたら、 「人が生まれ育った、または深い愛着と帰属意識を持つ場所」とありました。 私は堺市生まれ、堺市育ち。 結婚して市外に住んでいたこともありますが、20年前にまた戻ってきました。 ただ「深い愛着と帰属意識」を持つようになったのは、やっぱりHONBAKOを始めてからなのです。 まさに、『ひと達』が育む器を細やかに手入れする様子を知ったから。 実は、名実ともにホームタウンのこの町を、温かな温もりに触れた時、(大人だけど)スキップしていて、笑われていますw

  2. ぼくも書店 まきたこういち 2025.10.05

    いつもの暮らしのなかに、笑顔で手を振る相手がいる。 それがどれほど豊かなことか、僕もHONBAKOをはじめて気がつきました🥹 道でばったり会った箱主さんと、近隣の飲食店さんと、ご近所に暮らす町内会のひとと。 子どもの頃にはごく当たり前だったこと、知らない間にすっかりなくしてしまってたんですね。 身近にあるものをこまやかに手入れしている『ひと達』の営みに触れ、〝ほんとうの豊かさ〟を知って一つずつ自分のものにしていく充実感は、年を重ねていく戸惑いのなかで、暖かい希望のように感じています。 #B藤さん伏せれてないよw

ケアのバトン ~その3 「分からない」って言ってもいいですか~

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HONBAKO北堀江とコーヒー

ちょっと出かけるついでがあったので、前から行きたかったHONBAKO北堀江に行ってきました!店長なっちゃんの笑顔に出迎えてもらって、本箱を一つひとつ見せていただきました。いろいろとお話を聞かせてもらっている時に、箱主さん […]

ケアのバトン ~その2 トイレットペーパーは生えてこない~

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ケアのバトン ~その1 生成AIに相談する時代~

 皆さん、こんにちは。HONBAKO堺本店で<ここすこ文庫>の箱主をしている山崎勢津子です。<ここすこ文庫>ではおもにケアやメンタルヘルス関連の本を並べています。こちらでは『ケアのバトン』というタイトルで、身 […]