かたやま
堺本店 水なす文庫 かたやま

HONBAKO堺で水なす文庫を営んでいます。小説、日本酒、音楽、猫の本を取り揃えています。
1963年生まれ。ビートルズがデビューアルバム「Please Please Me」をリリースした年です。
読書歴の始まりは、中学の教科書で出会った安岡章太郎の「サアカスの馬」。ボンヤリしたダメ主人公にシンパシーを覚えて、しばらくはこの小説家の本ばかり読んでいました。
以来、働き盛りで死ぬほど仕事をしていた時期にも、鞄には常に二、三冊の本が入っていました。今思えば、精神の均衡を保つためだったのでしょう。
現在は定年後の継続雇用ですが結構忙しくしています。仕事帰りは毎晩どこかで飲んでいるため、読書時間はもっぱら早朝です。
本を通じてHONBAKO salonのみなさんと交流できるのが楽しみです。
よろしくお願いします。

名刺代わりの10冊

  • 筒井康隆 宇宙衛生博覧会
  • 色川武大 怪しい来客簿
  • 中上健次 千年の愉楽
  • 大江健三郎 新しい人よ眼ざめよ
  • 町田康 告白
  • 吉田健一 金沢
  • 山内聖子 日本酒呑んで旅ゆけば
  • 井伏鱒二 厄除け詩集
  • 源氏物語 与謝野晶子訳
  • NEXSUS  ユヴァル・ノア・ハラリ

Tachiyomi ⁈

「立ち読みの歴史」小林昌樹著(ハヤカワ新書・2025年4月刊) 江戸時代後期1840年ごろの絵草紙屋から現代のブックオフに至るにっぽん立ち読み史。 本書によれば、立ち読みというスタイルが顕著になるのは明治20年代、当時のニューメディア「雑誌」が普及し始めた頃といいます。当初、書店と雑誌屋は別物でした。前者では、富裕層、インテリ層が買い求めに来た書物を、店員が奥の書庫から恭しく取り出して売っていました。一方後者では、雑誌を店頭に並べており、そこで庶民が立ち読みするという行為が発生しました。その後、明治30年代に入ると丸善や東京堂など今もお馴染みの大型書店が本の開陳販売を始め、いよいよ立ち読みが...

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コメント 2件

  1. ぼくも書店 まきたこういち 2025.12.19

    立ち読みにそんな歴史があったとは!😳 本屋さんと雑貨屋さんで、雑誌の取り扱い方が違ったっていうのもおもしろいですね✨ 「読書装置としての書店」という視点や建て付けは、HONBAKOでもぜひ検討したいところです。「おしゃべり装置としての書店」では他店に追随を許さないほどブイブイいわしてるんですが😆

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  2. 水なす文庫 かたやま 2025.12.19

    おしゃべり装置としては同感ですが、それだけではなく、ゆるどくやビブリオなど読書装置としてもとっても機能していると思います。

    返信

筒井康隆自伝!

「筒井康隆自伝」(文藝春秋・2025年10月刊)冒頭、「この自伝は極力、自分が見聞きし体験したことに限っている」と宣言し、そのあとすぐ、「最初の記憶は、蛇眼症の乞食を見たことである」と読者をたじろがせ、すかさず「この記憶 […]

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「福音派 ―終末論に引き裂かれるアメリカ社会」加藤喜之著(中公新書・2025年9月刊)   2022年のある研究機関の調査によると、アメリカ人の40%が世界は終わりつつあると信じているらしい。日本人の感覚からすればにわか […]

イェーの総数 「ドリーミング・ザ・ビートルズ」を読んで

「ドリーミング・ザ・ビートルズ 世界を魅了した不滅のバンドの物語」ロブ・シェフィールド著、神田由布子訳(白水社・2025年10月刊) ビートルズの音楽が人々にどのように受容されてきたかを10年区切りで考察しています。著者 […]