なんなん
堺本店 ことのは書店 なんなん

ウサギ年、A型、おとめ座。食べることが好きです。
小学生の頃、図書室は、ほっと息ができる場所だったし、今でも本が並んでいる場所に、なんとも言えない心地よさを感じます。
子育てをきっかけに絵本の世界にはまり、小学校図書館司書や読み聞かせボランティアをしてきましたが、「娘である自分」「母である自分」「妻である自分」など、自分の肩書きが誰かの何かであることに疑問や不安を持つようになった40代半ばから様々な仕事を経験し、50歳の転職が人生で大きな転換となりました。その後、縁あって「シェア型書店HONBAKO」の立上げに参加、店長として本のお仕事に戻って来ることになりました。HONBAKOでは、本、人を通して、人生を噛みしめています。

名刺代わりの10冊

  • ・求めない /加島祥造
  • ・ザガズー /クェンティン・ブレイク
  • ・100万回生きたねこ/佐野洋子
  • ・精霊の守人/上橋菜穂子
  • ・西の魔女が死んだ /梨木香歩
  • ・博士の愛した数式 /小川洋子
  • ・恋愛中毒 /山本文緒
  • ・傲慢と善良 /辻村深月
  • ・コンビニ人間 /村田 沙耶香
  • ・私の知る花 /町田そのこ

クリスマスに寄せる懺悔

クリスマスが近づくと、街中が色づき、クリスマスソングに、サンタクロースの姿に、心が温かくなるのだけれど、私には、ずっと心が痛む思い出が残っています。それは23年前。息子が小学6年、娘が小学3年のクリスマスのことでした。寒空のなか学校から帰ってきた息子が、靴を脱ぐなり一直線に私のところにやってきて、真剣な眼差しで私に問うたのです。「サンタクロースって、本当はいないの?」我が家には、毎年サンタクロースがやってきていましたから、なぜそんなことを聞くのか驚いて尋ねてみると、中学生のお兄ちゃんのいる友達数人から「サンタクロースなんていない。ばかだな、まだ信じているのか。あれはお父さんたちなんだぞ。」と...

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コメント 6件

  1. EL TOPO BOOKS アキラさん 2025.12.08

    「サンタさんの正体(を子どもにどう説明するか)」ってのは、親にとって永遠の大問題ですね。 なんなんさんが23年間抱えている後悔と懺悔の想いも、23年前のその瞬間の逡巡と葛藤も、 息子さんがいつか親の立場になる日が来たら、きっとすべて理解してくれると思います。

    返信
    1. ことのは書店 なんなん 2025.12.08

      ありがとうございます。 そうですね… たぶん、正解ってないのでしょうが、いつか彼がそう感じてくれたら嬉しいです🥹

      返信
  2. 読書が苦手な店主の本屋 しゅうご 2025.12.08

    僕は50歳になりましたが、今もサンタクロースは居ると思っています。 それがお父さんであろうと、もっと神秘的な存在であろうと、サンタクロースの心を持っている存在が、誰がなんと言おうとサンタクロースだと思うんですよね。😊

    返信
    1. ことのは書店 なんなん 2025.12.08

      なるほど。 サンタクロースが「赤い服を着た白髭のお爺さん」なんていうのは、共同幻想なのかも。 宗吾さんは、きっと鈴の音が聞こえる。 そして私も、また聞こえるようになるかもしれないですね♪

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  3. ぼくも書店 まきたこういち 2025.12.08

    うちではかねてより「サンタは信じてる子どものところにくるよ」でやってきましたが、今年22になる娘は未だ、まいとし実家の窓に手書きのお便りを貼りに来ますよ。助けてください

    返信
    1. ことのは書店 なんなん 2025.12.08

      信じるものは…ですね😆 私も、貼りに行こうかなw

      返信

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