まきたこういち
--- ぼくも書店 まきたこういち

1975年4月生まれ。牡羊座のA型。INTP型。大阪西成で生まれ、堺で育ちました。高卒。クレーン運転士の免許を持ってます。知らない町にふらっと行って、黙って静かにお酒を飲むのが好きです。美味しいもののためなら飛行機に乗ります。集団行動がニガテです。

名刺代わりの10冊

  • ・世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド(村上春樹)
  • ・箱男(安部公房)
  • ・堕落論(坂口安吾)
  • ・銀河鉄道の夜(宮沢賢治)
  • ・月と六ペンス(サマセット・モーム)
  • ・絵のない絵本(ハンス・クリスチャン・アンデルセン)
  • ・見る前に跳べ(大江健三郎)
  • ・これはペンです(円城塔)
  • ・阿修羅ガール(舞城王太郎)
  • ・聖なる怠け者の冒険(森見登美彦)
  • ・あなたなら、できるよ(Parco Greeting Books)

ジョバンニから教わった

生まれて始めて映画館で観た映画が、「銀河鉄道の夜」でした。赤と青のネコが出てくるやつです(ちなみに赤がカムパネルラ、青がジョバンニ)。 夜の野原に突如現れる巨大な機関車、広大な宇宙をあてもなく進む列車のなか、独りぼっちのジョバンニ。カムパネルラと行く、色とりどりの風景、乗客との出会いと、別れ。物語の根底に流れ続けている不安と孤独、美しさや儚さにつきまとう、暗い予感。生きている者と、死んでいる者、天上、そして、宇宙の最果てに見つけた巨大な石炭袋(=ブラックホール)。子どもの僕は、巨大なスクリーンに広がる広大な景色を前に動けなくなって、ジョバンニの悲しみに打ちひしがれて、その夜は布団のなか、なか...

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コメント 4件

  1. 昨日文庫 りつこ 2025.10.09

    歳をとってもう一回、”成長”というのがあるのなら、失くしたものを取り返す、ってのもアリです。 虫を殺せるのが強さであり、社会的適合なんだという呪縛から逃れて、殺せない自分をカミングアウトし、殺さない選択に胸を張れるのは老年期の醍醐味です。 何も持たずに生まれてきて、少しばかり得た良いものは次の誰かに託し、そしてまた何も持たずに自身に還っていく。 人生がそうであればいいなぁと思います。

    返信
    1. ぼくも書店 まきたこういち 2025.10.10

      そうか。そういう選択があるんですね。 失ったものに目を向けて、取り返してもいんだ。 「そしてまた何も持たずに自身に還っていく」 ありがとうございます。そんなふうにやってみます。やるべきことに真摯に向き合い集中できる気がしてます。

      返信
  2. ばんび書店 ばんび 2025.10.09

    大人になって「慣れ」て色々平気になったりするけど、これは生き延びるための過程と進化であって繊細さを失うのとは違うかな?て思いますね しかしアジのキューーーーは想像するだけで切ないです…美味しいけど。 小さい時にこの映画観て全く話の意味がちんぷんかんぷんで、ジョバンニ子供なのに謎に働き者やなー旅人が持ってたサギのお菓子がサクサク美味しそうで食べたいなーて思ったの思い出しました。

    返信
    1. ぼくも書店 まきたこういち 2025.10.10

      とおに忘れちゃったものを含め、生き延びるために切り捨てた感情がいくつもある気がします。繊細さはもっともジャマな存在だったかと。 サギのお菓子、めちゃわかります! 飛んでるサギを袋にどんどん詰めてって、端から美味しそうなお菓子になるのは憧れでした。 ジョバンニは子どもなのに印刷工として活字を拾う仕事をしてて、病気のお母さんのために牛乳を取りに行くんですよね。 繰り返し観るなかで少し大人になってからだと思いますが、感情の起伏の少ないジョバンニを抱きしめてやりたい気持ちになりました。むこうは迷惑でしょうけどw

      返信

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