やまさきせつこ
堺本店 ここすこ文庫 やまさきせつこ

堺本店で ここすこ文庫 の箱主をしています。おもにケアに関する本と趣味の本を置いています。
大阪府堺市で対人援助職のための相談所Big Beansの代表をしています。
長年、精神科で作業療法士として働いていました。まちの保健室的な活動がしたくて、HONBAKOのお店番で皆さんのちょっとした気がかりをお聞きするような活動を継続しています。
HONBAKOのお店番やビブリオトーク茶会(読書会)、ワークショップなどもしていますので、皆さんとリアルでもお会いしてお話できるのを楽しみにしてます。

名刺代わりの10冊

  • ✳︎ケアの本質 ミルトン・メイヤロフ
  • ✳︎精霊の守り人 上橋奈緒子
  • ✳︎世界の終わりとハードボイルドワンダーランド 村上春樹
  • ✳︎錦秋 宮本輝
  • ✳︎ラブレター 岩井俊二
  • ✳︎ラスト・クリスマス: 15歳・愛と生命のメモリー マリ ブラディ
  • ✳︎あなたの話はなぜ「通じない」のか 山田ズーニー
  • ✳︎援助者の援助 村田久行
  • ✳︎まずはケアの話から始めよう 山崎勢津子

天日干しシリーズ~その3 いつか“どうでもいいこと”になる~

「踊るんだよ」羊男は言った。「音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ」ーダンス・ダンス・ダンス 村上春樹 ◆フォークダンスの夜 皆さんは学生時代、フォークダンスってやりましたか?私が学生の頃は、イベントのフィナーレにだいたいフォークダンスがあったんですよね。 ああいうのって、気恥ずかしさとかカッコ悪さとかあって、学生からしたらダサい行事だったように思うんですけど、私にはフォークダンスをしているうちに妙に楽しくなってきてリズムに乗ってハマってしまった思い出があります。 それは高校の修学旅行の夜のこと。楽しんでいるのがバレないように…と初めのうちはちょっとだけ思ってたんですけど、そのうちそれ...

この記事は会員限定です。続きを読むにはログインが必要です。



詳細を見る

コメント 2件

  1. ことのは書店 なんなん 2025.11.26

    あるんですよね。 言われたことや仕打ちだけを握りしめて、苦しみ、傷つき、相手の「かもしれない」に思いが及ばなかったことが。 時間がたって、「あぁ、そうかもしれない」と思えるようになって、怒りがぼんやりと薄れて、「まぁ、いいか」となってくる。 先日、ひょんなことから手相を見てもらう機会があって、「直感型で繊細、怒りを溜め込みやすい」と言われました。そんな気は全然なかったけど、相手への「かもしれない」想像力を養うことで自分自身を楽にしたいな、と思います。

    返信
    1. ここすこ文庫 やまさきせつこ 2025.11.30

      世の中には実にいろいろな人がいて、同じ世界を見ていても感じることや考えることはぜんぜん違うんですよね。 同窓会で修学旅行の話になった時、それぞれ覚えていることがぜんぜん違っていて 一緒に行ったはずなのに話がかみ合わないことがあって「ほんとうに一緒に行ったんだよね?」と(笑)。 私たちは自分たちのメガネでしか世界を見ることができないようになっていて、だからこそ人と交流する必要があるのかもしれませんね。

      返信

読読本シリーズ~その1 世界はそれをAIと呼ぶんだぜ~

棒棒鶏みたいなシリーズ名ですみません。そして、次から次へと勝手にシリーズを作ってすみません、拡げっぱなしで。諸々、先に謝っておきます。あ、ちなみに私が勝手に始めたシリーズはもしどなたかが入って来たくなったら、いつでも参入 […]

天日干しシリーズ ~その5 アムリタ~

アムリタあなたは ひとりぼっちだから孤独なのではないあなたには あなたにしか分からない記憶と経験があるから 孤独なのだあなたは 孤独だから不幸なのではないあなただけが 知っている記憶と経験の意味にたどり着けずにいるから  […]

すべてのクリスマスの夜に

 ありふれた 少女の願いは叶わねど 瞳には星 背中には花ー土門蘭 100年後あなたもわたしもいない日に★サンタクロースへの手紙  クリスマスの前後にいつも思い出すプレゼントがあります。それは小学3年生の頃にサンタクロース […]

天日干しシリーズ:その4 今朝の夢と小さなヤモリ

小さなヤモリ 夏の暑い盛りのベランダで一匹の小さなヤモリがひっそりと息を引き取っていました。 洗濯物を干すのに、邪魔になるところでもなかったのでそのまま放置していたらそれはとうとう漢方薬のごとくカラカラに干からびてしまい […]

ケアのバトン ~その6 旅は道連れ、世は情け~

 「旅は道連れ、世は情け」という言葉は、旅は同行者がいることで安心できることから、世の中を渡っていくためには、人々が協力し合い助け合うことが大切だといった意味で使われます。(中略)「孤軍奮闘(こぐんふんとう)」とは「誰に […]

天日干しシリーズ~その2 きみは勇者~

ひとりだと感じたときあなたはずっと探していた素朴な言葉に出会う  (若松英輔)※1★気になる少年  よく見かけるけど、名前も何も知らない人のことが、妙に気にかかることってありませんか?そんな少年が一人いて、すれ違う度に心 […]

書くことがコワい

あれ?最近、なんかコワい話ばかり書いているようで恐縮です。けものやら怪獣やら、自分がコワい…で、今日のテーマは「書くことがコワい」。いや、正確に言うと今日は「書くことがコワい」んではなくて「自分が書いたものを公開するのが […]

天日干しシリーズ その1:けもの

 このHONBAKO salonでは、投稿する時に文章を書くスペースに「詩」と出てきますよね。以前からちょっと不思議だなと思っていたのですが、それに触発されたのか、昔(15年くらい前に)書いていた詩のデータを掘り起こして […]

ケアのバトン ~その5 怪物と青い鳥~

幸福は人格である。ひとが外套を脱ぎすてるようにいつでも気楽にほかの幸福は脱ぎすてることのできる者が最も幸福な人である。しかし真の幸福は、彼はこれを捨て去らないし、捨て去ることもできない。彼の幸福は彼の生命と同じように彼自 […]

ケアのバトン ~その4 ワレワレハ 異星人ナノダ~

家にいても、学校にいても、どこにいても何か馴染まずうすら寂しいのは、自分が違う星から来た生き物だからなのだろう。だから、自分を受け入れてくれる人の中にいても、心から「ここにいていい」と信じることができないのかもしれない。 […]

HONBAKO堺とスキップ

 今にも降り出しそうな空の下、JR百舌鳥駅で電車を降りる。HONBAKOまでの道のりを歩くために。 ふと目をやると、通りの向こうで二人の女性がボランティアガイドに道を尋ねていた。『HONBAKOを探しているなら、案内する […]

ケアのバトン ~その3 「分からない」って言ってもいいですか~

 どうしても私たちは「予測できる」という前提で相手と関わってしまいがちです。「思い」が「支配」になりやすいのです。利他的な行動をとる時には、とくにそのことに気をつける必要があります。 そのためにできることは、相手の言葉や […]

1 2