やまさきせつこ
堺本店 ここすこ文庫 やまさきせつこ

堺本店で ここすこ文庫 の箱主をしています。おもにケアに関する本と趣味の本を置いています。
大阪府堺市で対人援助職のための相談所Big Beansの代表をしています。
長年、精神科で作業療法士として働いていました。まちの保健室的な活動がしたくて、HONBAKOのお店番で皆さんのちょっとした気がかりをお聞きするような活動を継続しています。
HONBAKOのお店番やビブリオトーク茶会(読書会)、ワークショップなどもしていますので、皆さんとリアルでもお会いしてお話できるのを楽しみにしてます。

名刺代わりの10冊

  • ✳︎ケアの本質 ミルトン・メイヤロフ
  • ✳︎精霊の守り人 上橋奈緒子
  • ✳︎世界の終わりとハードボイルドワンダーランド 村上春樹
  • ✳︎錦秋 宮本輝
  • ✳︎ラブレター 岩井俊二
  • ✳︎ラスト・クリスマス: 15歳・愛と生命のメモリー マリ ブラディ
  • ✳︎あなたの話はなぜ「通じない」のか 山田ズーニー
  • ✳︎援助者の援助 村田久行
  • ✳︎まずはケアの話から始めよう 山崎勢津子

希望と祈り

「良い年をお迎えくださいね」って、なんかちょっと不思議な言葉やと思わん?初詣の帰りの車中で、そんな話をしました。 年末にいろいろな人たちと交わしたこのあいさつが、哲学者・國分功一郎の言う「中動態の世界」とどこかでつながっている気がしたのです。2026年はそんなかすかな徴(しるし)で幕を開けました。【中動態の世界と絵馬】  中動態をひと言で説明するのは難しいのですが、ざっくりいうと『能動態(する)』とも『受動態(される)』とも言えない、簡単に分けられない態のことです。 たとえば「病気が治る」という表現。「病気を治す」でもなく、「病気を治してもらう」でもない「病気が治る」。「治す」と「治してもら...

この記事は会員限定です。続きを読むにはログインが必要です。



詳細を見る

コメント 4件

  1. ぼくも書店 まきたこういち 2026.01.03

    すごい… 感動しました🥹 「中動態の世界」なんて世界があるんですね。 あまりよく知らず(よく考えもせず)言いますが、なんかまんま “HONBAKOの箱主さん” て感じがします。僕がHONBAKOをやって心から良かったと思えるのは、やまさきさん含め箱主さん皆さんからそんな感じのことを受けるからです。 このsalonで、「利他が外からやってくる」という話をしてたときも、おなじようなことを思いました(誤読してたらごめんなさい)。 「岩おこしのような一冊」は、山のようにありますw 先般から何度も話に出てますように、近年もの忘れが激しさ(烈しさ!)を増し、その傾向は増すばかり、、😅 あえて言えば、うたの“詩”のようなものが、何度も噛み締められて好きです。 抽象的であるのに、なぜかずっと心のなかにあって(口ずさめて)、なんどページをめくっても「ああ。いい…」と思えるやつ。 稲垣足穂の「一千一秒物語」とかアンデルセンの「絵のない絵本」とか「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」とか。しがみ過ぎて本はどれもボロボロですw 今年もよろしくお願いします!😊✨

    返信
    1. ここすこ文庫 やまさきせつこ 2026.01.03

      まきたさん、明けましておめでとうございます。 コメント、ありがとうございます。 まきたさんのコメントを読んで「良いコミュニティには中動態的関与があるのかもしれない」とふんわり思いました。 「する」or「される」の二択を超える(止揚する)関係がそこかしこに生まれるというか。 同時多発的であり、良い影響を与え合ってもいて、役割交換が柔軟におこなわれていて、いつもプロセスの中にあるといった意味で“動的な場”。 そういう場がどうすれば作り出すことができて、どうすれば作り続けることができるのか… そこには中動態的関与、中動態的関係とでもいうような考え方や振る舞い方があるような気がしますね。利他も同様かもしれません。 岩おこし本、まきたさんにもありますか(笑)。←「岩おこし本」また新たなシリーズの予感(爆) 「一千一秒物語」に興味ひかれました。読んでみます。

      返信
  2. 昨日文庫 りつこ 2026.01.05

    中動態! まさに私の岩おこし本、どセンターを突いていただきましたw 長くなりそうなので改めて投稿の機会をいただきたいと思います。

    返信
    1. ここすこ文庫 やまさきせつこ 2026.01.05

      りつこさん、今年もよろしくお願いします。 どセンターw そうですよね。立派なかちこちの岩おこし本ですよね! あらためての投稿、お待ちしています♪

      返信

ケアのバトン ~その9 考えることと勇気~

考えるとは、安易な答えに甘んじることなく、揺れ動く心で、問いを生きてみることだ。真に考えるために人は、勇気を必要とする。考えることを奪われた人間はしばしば、内なる勇気を見失う。私たちは今、武力を誇示するような勇ましさとは […]

天日干しシリーズ~その7 こころの奥のひだひだ~

 店先でとても美しい本と出会いました。いわゆる一目ぼれ。箱主仲間のりつこさんがよく話してくれる作家ハン・ガンさんの書いた 大人のための童話で“手元に置いておきたくなるだろう一冊”になる予感がしました。【涙の箱】 昔、それ […]

ケアのバトン ~その8 もっと自由でいいのかも~

「適切な接し方」を提示するなんてことは簡単にできないと感じます。でも、実際は「これこそが適切な連結の仕方である」という上空からの自信に満ちた声が、世界を通り抜けながら描かれ、これからも先に伸びゆく予定であったラインを、点 […]

1ミリを肯定する“お店番”

 シェア型書店HONBAKO堺本店には棚を借りている箱主さんがお店番ができるという制度があって、私は定期的に“お店番”をさせてもらっています。今日はそんな“お店番”について書いてみたいと思います。【“好き”を開く場、“好 […]

天日干しシリーズ~その6 鳥と船乗り~

鳥と船乗り船乗りが置いていった かごの中の鳥はまだ小さいのに しゃがれた声でよく鳴いたその鳴き声が珍しいとウワサがウワサを呼んで毎日、かごの周りは人だかりひと声鳴くたびに「こんなしゃがれた声は聞いたことがない」と誰かが言 […]

ケアのバトン~その7 主語を入れ替えてみる~

一方の側から見ているときに導き出された答えも、立場を変えて異なった側から見てみるだけで、新しい答えが生まれてくることもある。私は主語と目的語を意識的に入れ替えることで、異なった視点からこの世界を見つめるようにしている。ー […]

読読本シリーズ~その1 世界はそれをAIと呼ぶんだぜ~

棒棒鶏みたいなシリーズ名ですみません。そして、次から次へと勝手にシリーズを作ってすみません、拡げっぱなしで。諸々、先に謝っておきます。あ、ちなみに私が勝手に始めたシリーズはもしどなたかが入って来たくなったら、いつでも参入 […]

天日干しシリーズ ~その5 アムリタ~

アムリタあなたは ひとりぼっちだから孤独なのではないあなたには あなたにしか分からない記憶と経験があるから 孤独なのだあなたは 孤独だから不幸なのではないあなただけが 知っている記憶と経験の意味にたどり着けずにいるから  […]

すべてのクリスマスの夜に

 ありふれた 少女の願いは叶わねど 瞳には星 背中には花ー土門蘭 100年後あなたもわたしもいない日に★サンタクロースへの手紙  クリスマスの前後にいつも思い出すプレゼントがあります。それは小学3年生の頃にサンタクロース […]

天日干しシリーズ:その4 今朝の夢と小さなヤモリ

小さなヤモリ 夏の暑い盛りのベランダで一匹の小さなヤモリがひっそりと息を引き取っていました。 洗濯物を干すのに、邪魔になるところでもなかったのでそのまま放置していたらそれはとうとう漢方薬のごとくカラカラに干からびてしまい […]

天日干しシリーズ~その3 いつか“どうでもいいこと”になる~

「踊るんだよ」羊男は言った。「音楽の鳴っている間はとにかく踊り続けるんだ」ーダンス・ダンス・ダンス 村上春樹 ◆フォークダンスの夜 皆さんは学生時代、フォークダンスってやりましたか?私が学生の頃は、イベントのフィナーレに […]

ケアのバトン ~その6 旅は道連れ、世は情け~

 「旅は道連れ、世は情け」という言葉は、旅は同行者がいることで安心できることから、世の中を渡っていくためには、人々が協力し合い助け合うことが大切だといった意味で使われます。(中略)「孤軍奮闘(こぐんふんとう)」とは「誰に […]

1 2