まきたこういち
--- ぼくも書店 まきたこういち

1975年4月生まれ。牡羊座のA型。INTP型。大阪西成で生まれ、堺で育ちました。高卒。クレーン運転士の免許を持ってます。知らない町にふらっと行って、黙って静かにお酒を飲むのが好きです。美味しいもののためなら飛行機に乗ります。集団行動がニガテです。

名刺代わりの10冊

  • ・世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド(村上春樹)
  • ・箱男(安部公房)
  • ・堕落論(坂口安吾)
  • ・銀河鉄道の夜(宮沢賢治)
  • ・月と六ペンス(サマセット・モーム)
  • ・絵のない絵本(ハンス・クリスチャン・アンデルセン)
  • ・見る前に跳べ(大江健三郎)
  • ・これはペンです(円城塔)
  • ・阿修羅ガール(舞城王太郎)
  • ・聖なる怠け者の冒険(森見登美彦)
  • ・あなたなら、できるよ(Parco Greeting Books)

3月7日(土)

こちらの投稿は[あと38時間]、salonメンバー以外の方にもお読みいただけます。
昨夜は(も)気のおけない友だちと楽しいお酒。
こっちが忙しいかとかどうとか気に留めず、気安く誘ってくれるのがうれしい。

待ち合わせの一軒目。韓国料理をアテに出してくれる立ち呑み屋さん。そろそろ出ようかと会計を済ませ軒先に立つと、思いがけず冷たい雨が降ってて、小さな傘にふたりで入る。おじさんふたりの相合い傘。次の店を目がけて急ぎ足で向かう、弾ける雨に町がキラキラしてみえた。

いつものように何軒かハシゴして、近況を報告し仕事の進捗を共有し、バカを言いあってるかと思えば政治の話もする。会計は一軒ごとにかわりばんこになったりならなかったり。やがてそろそろ帰ろうとなって、交差点の横断歩道で気持ちよく手を振って別れる。そろそろ出ようもそろそろ帰ろうも、年を負うごと確実に早くなってる、老いるってそういうことですね。

朝はいつもの時間に起きていったん事務所へ。
二日酔いとかあんまりならなく、うらやましいとよく言われる。

事務処理だけやって、9:30着で北堀江へ車で向かう。
今日は『ゆるどく(ゆるやか読書会)』の日。満席らしい。北堀江の箱主さんも来られると聞いていて、数日前から楽しみにしてる。

あのひとがいま、どんな本を読んでるのか。
その読書体験を、どんなふうに語ってくれるのか。想像するだけでうれしくなる。
どうせまた読みたい本が増えてしまう。

死ぬときもきっと「あー、あの本もこの本も読みたかったなぁ」と思いながら死んでいくんだろう。そうやって死ねたらまー幸せ。爆撃とかで死にたくない。本どころじゃない悔いが残る。地縛霊になれたところでなんも解決しない。

それにしてもアメリカ国民は、自分らが選んだ国の代表とそれが巻き起こすさまざまを、一体どう考えてるんだろう。戦争の愚かさを、愛で世界を繋ごうとする努力を、物語や音楽、アートなんかで紡いできたぜんぶがまるで無意味 / 無価値であったかのように意図も容易く踏み躙ってしまえる。民主主義の生む狂乱。多数決の不全に途方に暮れる。

9名で開催した『ゆるどく』は、いつにも増してあったかい雰囲気で、自由な発言や質問も飛び交い、「読書」っていう孤独な営みを豊かなものにしてくれる。

僕がいま読んでる本は「ぼくには数字が風景に見える / ダニエル・タメット / 古屋美登里訳(講談社)」。堺の箱主さんから買いました。表紙には愛らしいポップが貼っつけられていて、こう綴られています。

「著者のダニエルは、アスペルガー症候群とサヴァン症候群。この本は、彼の人生の回顧録です。何の偏見も持たずに楽しく読み進めていたつもりなのに、自分が『特別な人の話』だと思って読んできたことに後半になって気づかされ、恥ずかしくなりました。彼の素直な描写によって浮かびあがる美しいイギリスの日常も魅力的です。原著で読みたくなる一冊でした。」

他人を理解したい。隔たりを感じてしまうことを「恥ずかしい」と思える感性にこそ人間性が宿り、こういった小さな積み重ねや共感を丁寧に紡いでいく先に、幸福とか平和があるんだと信じたい。この考えもまた独善的なのかなぁ。

明日は『SAKAI ブックフェス』。「さかい利晶の杜」とHONBAKOの共催で、箱主さんをはじめ、大勢の本好きが集まります。ご都合のつく方は、ぜひ本を片手に覗いてみてください。毎年、平和な空気が流れています。きっと明日も。

コメント 2件

  1. 末広文庫 なぎら 2026.03.08

    3月7日は27回目の結婚記念日でした。 私が「なぎら」になった日。 世界が滅亡するかもしれないと 言われていた1999年。 この年に娘も誕生しました。 27歳で結婚して、27年経ち、27歳に なる娘と亡くなった義父の思い出話を する。 謝恩会から帰宅した、ダンナのお土産の チーズケーキを食べて、何気ない日常の 有り難さを感じた1日でした。 ブックフェスに備えて注文した、 膝のサポーターも無事に届きひと安心。 今日もきっと平和な1日になるね。

    返信
    1. ぼくも書店 まきたこういち 2026.03.08

      コメントありがとうございます! なによりこんな変な日記を読んでくださってありがとうございます💦 結婚記念日だったんですね! おめでとうございます!(でいんかな?笑) 膝のサポーター💦 いつもご協力いただいてありがとうございます。 くれぐれも無理のないようにお願いします🙇‍♂️ なぎらさんはじめ、箱主さん皆さん平和の使者です🥹

      返信

えらぶ必要のない自由のために

堺本店の『ゆるやか読書会』に参加しました。8名で開催。最初の1時間は、みんなで静かに本を読み、次の1時間で読んだ本の感想を共有します。毎回しみじみ思うことは、ひとの興味関心、視点(なにの、どこを、どう読んだか)は様々なん […]

みんなの「わがまま」入門

みんなの「わがまま」入門 / 富永京子(左右社) 僕がこんな本を手に取り読んでたら、一部のひと(おくさまとかスタッフさまとか)から怒られそう。しかし日本は、「わがまま」に対し、厳しい国だそうですよ!(どうりで生きにくいは […]

光の射すほうへ

「天日干しシリーズ」いいなぁと思って、倉庫の奥に押しこめた段ボール箱をゴソゴソ、端っこのめくれ上がったのーとぶっくを取り出しホコリをポンポン、懐かしくめくりましてパラパラ。なんてったって僕、中2くらいからギターを触りはじ […]

つくるひとになるために

箱主さんから文芸誌をお借りして、パラパラ読んでます。僕はいわゆる「作家読み」みたいなことはあまりしないタイプですが、それでも知ってる作家の文章を読むときは、「そのひとが書いたものを読むときに得られる体験(やよろこび)」を […]

ウワキの定義

妖精さんの投稿を読んで「執着」について思い巡らせてたら、別の投稿で「なにが欲しいかわからない」って書かれてて、たしかに。「執着」って、それに囚われてるときはしんどくて、うら暗い気持ちになったりもするけど、なければないで、 […]

老いるのである。

見えない。それがキッカケで、およそ5年前からはじまりました。よく「坂から転がり落ちるよう」といいますが、まさにそんな感じ。以前には「老眼なんて気合いが足らんのや」と豪語していた僕ですが、いくら気合いをいれても見えないもの […]

女を知りたい。

堺本店の『ゆるやか読書会』に参加された若い女性が、千早茜という作家を挙げ、「私には、女の欲望を描き続けているように思えます」そういった感想を述べられました。不勉強ながら、僕はその作家の名前だけ知っていて、読んだことはあり […]

「浅める」工夫

北堀江の箱主さんが娘におすすめしてくださった本を、先に買って読んでる愚か者が僕です。それは糸井重里さんのお仕事に関する本で、とてもおもしろく勉強になります。そちらの「読了報告」は娘に譲るとしまして。その糸井さんがなにかの […]

ジョバンニから教わった

生まれて始めて映画館で観た映画が、「銀河鉄道の夜」でした。赤と青のネコが出てくるやつです(ちなみに赤がカムパネルラ、青がジョバンニ)。 夜の野原に突如現れる巨大な機関車、広大な宇宙をあてもなく進む列車のなか、独りぼっちの […]

asachangの「本屋探訪」を探訪した日

いまさらですが、本屋さんに行くと、膨大な数の本がありますね。自分がいつも足を運び、手にとる書棚の横には、まったく興味のない本(たとえば「フクロウの生態」とか「宇宙線のひみつ」とか)があって、これを手に取り読むひとがいるん […]

読むのが恥ずかしい…

クリックベイトのようなタイトルで恐縮ですが😅HONBAKOをやってみて気が付いたことのひとつに、「本を読んでることを、人に知られるのが恥ずかしい」といったものがあって、何人かの箱主さんや、お店のお客さまからも複数聞かせて […]

ビジネス的なおはなしも

「ビジネス的なおはなしも」と、紙飛行機文庫さんにおっしゃっていただいたので、ちょっとだけ。当「HONBAKO salon」のお話です。テスト稼働をはじめて1ヶ月あまりですが、僕が想像してたより早いペースで “理想のカタチ […]